サッカー観戦をしていて、一番「ややこしい!」と感じるルール、それがオフサイドですよね。
「なんで待ち伏せしちゃいけないの?」「ゴール前にずっといれば点が入るのに」と思ったことはありませんか?
実はオフサイドの歴史は、「ズルい待ち伏せをしたいフォワード」と「それを絶対に許したくない人たち」が150年間ずーーーっと戦い、ルールが変わり続けてきた歴史なんです。
今回は、初心者の方でもクスッと笑える「オフサイドの変遷史」を、当時の大物たちの生々しいコメントと共にご紹介します!
1. 誕生(1863年〜):「前へのパスは、男らしくない卑怯者のすることだ!」
ルール:前パスは全面禁止(自分より前にパスを出したら即オフサイド)
最初のサッカーのルールができたとき、なんと「前にパスを出すこと自体が禁止」でした。今のラグビーと全く同じです。
なぜなら、当時のイギリス人(特にエリート層)にとって、サッカーは「自分でボールを蹴って、泥臭くゴリゴリ前に進むスポーツ」だったからです。
当時の人々の本音:
「後ろでこそこそ待ち伏せして、前にいる味方にパスを出して楽に点を取るなんて……男らしくない! 恥を知れ!」
そのため、当時の試合は「1人がドリブルし、残りの味方全員がその後ろをゾロゾロ追いかける」という、今見たらかなりシュールなゲーム展開でした。
2. 第1の改正(1866年〜):「パスサッカー強すぎ!プライドを捨てて3人ルールへ」
ルール:パスを出す瞬間、相手が「3人」いれば前パスOK!
「ドリブルこそ正義!」と言っていたイングランドに激震が走ります。お隣のスコットランドが、細かくパスを繋ぐ「知的なパスサッカー」を開発し、イングランドを翻弄したのです。
これにショックを受けたイングランドのエリートたちは、プライドを曲げて「前へのパス」を認めざるを得なくなりました。ただし、ツンデレ気味にこう釘を刺します。
保守派の本音:
「前パスはしぶしぶ認める。だが、ゴール前でニヤニヤしながら待ち伏せする『ずる賢い奴』だけは絶対に許さん。だから相手ディフェンダーが3人以上残っている状態じゃないと、パスは出しちゃダメだからな!」
これが、現代のオフサイドの原型である「3人ルール」の誕生です。
3. 第2の改正(1925年〜):「点が入らなすぎてつまらん!2人ルールへ」
ルール:相手が「2人(キーパー+DF1人)」いればOK(現代とほぼ同じ)
「3人ルール」は大失敗に終わります。なぜなら、ディフェンダー陣が賢くなり、「全員で一歩前に出て、相手フォワードをわざとオフサイドにする(オフサイドトラップ)」を編み出してしまったからです。
試合はことごとく泥仕合になり、0-0の退屈なゲームが連発。ファンは激怒し、1925年に「相手は2人でOK」という、攻撃側に超有利な大改正が行われました。
この時、守備陣や保守的なメディアは大パニックになります。
当時のネガティブな意見:
「こんなルールにしたらサッカーの戦術的な美しさが失われ、ただの点取りゲームになって崩壊するぞ!」
実際、この年のリーグ戦のゴール数は一気に1,000ゴール以上も増加。あまりの失点ラッシュに、名門アーセナルの監督が「守備を1人増やさなきゃ国に帰れない!」と、急遽新しいフォーメーション(近代的な3バック)を開発するハメになりました。
4. 現代への変化(1990年以降):「ピクニックでも楽しんでるのか?」
ルール:相手と「1人(=キーパーだけ、実質真横)」でも並んでいればOK
その後もルールは「より攻撃的に、よりゴールが増えるように」と変わり続け、現代では「ディフェンダーと真横に並んでいればセーフ(1人ルール)」になりました。さらに、「オフサイドの位置にいても、プレーに関わっていなければセーフ(パッシブ・オフサイド)」というルールも追加されます。
これに猛烈に噛みついたのが、元イングランド代表の伝説的ストライカー、ケビン・キーガンたちです。
現場からの大ブーイング:
「審判は『あの選手はプレーに関わっていないからセーフ』と言うが、じゃあ一体あいつはピッチの上で何をしてるんだ? あそこでピクニックでも楽しんでるのか!?」
「ややこしすぎる!」「ややこしい位置にいる時点で邪魔だろ!」という現場のイライラが爆発した、サッカー界屈指の迷言(名言)です。
まとめ:オフサイドは「人間臭い試行錯誤」の歴史
いかがでしたでしょうか?
- 「前パスは卑怯だ!」(全面禁止)
- 「でもパス使わないと勝てない…」(3人ルール)
- 「点が入らなくてつまらん!」(2人ルール)
- 「もっとゴールが見たい!」(現代のルール・VARの導入)
オフサイドの歴史は、決して最初から完璧に決まっていたわけではなく、その時代ごとの人間たちの「ズルさ」や「プライド」がぶつかり合ってできた、泥臭い試行錯誤の結晶なのです。
次に試合でオフサイドの判定を見たときは、「あぁ、150年間のドタバタ劇の最先端を見ているんだな」としみじみ感じてみてくださいね!
オフサイドの歴史を知った今なら、サッカー観戦が100倍面白くなる!
今回ご紹介したように、オフサイドは「ズルをしたいフォワード」と「それを防ぎたいディフェンダー」が150年間かけて繰り広げてきた、知恵比べの歴史そのものです。
次に試合を観るときは、ぜひディフェンスラインの「一瞬のかけ引き」に注目してみてください。
「あ、いまフォワードがギリギリを狙った!」「ディフェンスがうまく罠にハメた!」というのが見えてくると、サッカー観戦の楽しさは何倍にも跳ね上がります!
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